富山市ファミリーパークで飼育されていたオスのアムールトラ「オク」が、3月10日に亡くなりました。
2024年12月にメスの「ミー」が死亡して以来、園内唯一のトラだったオクの死により、開園以来初めてアムールトラが不在の状態となりました。
当記事では、オクの生涯や死因、ファミリーパークにおけるアムールトラの歴史、今後の対応策、そしてアムールトラの保護活動などについて深掘りします。
アムールトラ「オク」の生涯と死因
オクは2024年5月に京都市動物園から富山市ファミリーパークに移されました。
来園以来、多くの来場者に愛されてきましたが、2025年2月19日頃から食欲不振の症状が見られ、抗生剤などの治療を受けていました。
しかし、3月10日の朝に容態が急変し、午後1時45分に息を引き取りました。
享年14歳9ヶ月で、人間に換算すると70代後半の高齢でした。
死因は”は臓の破裂”であり、高齢に伴う内臓の疾患が影響したと考えられています。
は臓の腫れが進行し、最終的に破裂したことで急激に容態が悪化したと見られます。

富山市ファミリーパークにおけるアムールトラの歴史
富山市ファミリーパークは1984年の開園以来、アムールトラを飼育してきました。
長年にわたりトラの飼育・展示を行ってきた同園ですが、今回のオクの死により、初めてアムールトラがいない状況に陥りました。
2024年12月には、メスのアムールトラ「ミー」が死亡しました。
ミーは国内最高齢のアムールトラとして知られ、長年にわたって来園者に親しまれていました。
ミーが亡くなった後、唯一のアムールトラとして注目されていたオクも逝去したことで、ファミリーパークのトラ展示は一旦終了となります。

アムールトラ不在の影響と今後の対応策
トラ不在がもたらす影響
来園者の減少
トラは人気のある動物であり、その不在はファミリーパークの集客に影響を及ぼす可能性があります。
特にオクを目当てに訪れていたファンにとっては大きな喪失です。
教育・研究活動への影響
トラの生態や保護活動に関する啓発プログラムが一時的に実施しづらくなる可能性があります。
動物園のブランドイメージの低下
「アムールトラがいる動物園」としての認知度が下がり、動物園全体の魅力が低下する可能性があります。
今後の対応策
富山市ファミリーパークは、日本動物園水族館協会と調整し、新しいアムールトラの導入を目指す方針を発表しました。
また、3月15日の開園から当面の間、オクのいたトラ舎前に献花台を設置し、来園者が追悼できる場を設けるとしています。

アムールトラの現状と保護活動
アムールトラは、ロシア極東や中国東北部に生息するトラの一種で、野生個体数は500頭前後と推定されています。
森林破壊や密猟による個体数の減少が問題視されており、国際的な保護活動が行われています。
日本国内では、いくつかの動物園でアムールトラが飼育されていますが、繁殖が難しく、個体数が限られています。
今回のオクの死によって、国内のアムールトラの個体数はさらに減少しました。
動物園における飼育と繁殖プログラムは、アムールトラの保護にとって重要な役割を果たしています。
野生の個体群を維持するためにも、動物園間での連携を強化し、繁殖計画を進めることが求められます。

ネット上での反応と声
オクの死に関するニュースが報じられると、ネット上では多くの反響がありました。
・「オク、ありがとう。会いに行ったことがあるので寂しい。」
・「トラがいなくなるのは悲しい。新しい個体を迎えてほしい。」
・「ミーが亡くなった後、オクも旅立ってしまうなんて…。」
・「トラがいない動物園になってしまうのは残念だけど、今後の取り組みに期待。」
特に長年ファミリーパークに通っていた人々からは、オクへの感謝と追悼の声が多く寄せられました。

まとめ
富山市ファミリーパークのオスのアムールトラ「オク」が亡くなり、園内からトラが姿を消しました。
オクの死因は脾臓の破裂であり、高齢による影響が大きかったと考えられます。
これにより、1984年の開園以来、初めてトラが不在の状態となりました。
しかし、富山市ファミリーパークは新たなアムールトラの導入を目指しており、今後の展開が注目されます。
アムールトラの保護活動は国際的な課題であり、日本国内の動物園同士の連携や、野生保護活動の強化が求められます。
オクの死をきっかけに、動物園の役割や絶滅危惧種の保護について改めて考える機会となることを願います。
当記事は以上となります。
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